引越しの電気開通に立ち会いは不要|スマートメーターの仕組み・立ち会いが要るケース・申込期限と当日開通の可否

引越しの電気開通は原則立ち会い不要です。スマートメーターなら電力会社が遠隔で通電するので、使用開始日にブレーカーを入れるだけで使えます。申込はスマートメーターで遅くとも2営業日前。立ち会いが要るのはオートロック物件やアンペア変更など限られたケースです。

この記事でわかること

  • 電気の開通に立ち会いが不要な理由と、当日にやるブレーカー操作の順番
  • ガスと電気で「誰が動くか・自分は何をするか」がどう違うかを1表で
  • 立ち会いが必要になるケースを、賃貸で起きやすい順に整理
  • 申込は何日前までか。スマートメーターは2営業日前、当日開通ができる条件
  • 引越し当日に電気がつかないときの切り分けと連絡先
  • 東京電力EP・中部電力ミライズの公式案内を取得日つきで比較

出典: 東京電力エナジーパートナー「引越しのお手続き」中部電力ミライズ「引越しのお手続き」カテエネ「引越し時の電気・ガス・水道の手続きはいつまでに必要?」

目次

電気の開通に立ち会いは不要。スマートメーターが遠隔で通電する

電気には、ガスのように作業員が部屋に入る工程がありません。電力会社が申込内容をもとに送配電会社へ通電を依頼し、スマートメーターを遠隔で開通させるからです。中部電力ミライズの引越し案内には「電気の場合、原則、お立会いは不要です」と明記されています。

東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)も同じ考え方です。申込時に伝えた「使用開始日」以降にブレーカーを「入」にすれば電気が使える、という案内になっています。作業員と顔を合わせる場面は、通常ありません。

スマートメーターとアナログメーターで「事前申込の重さ」が変わる

新居のメーターがどちらかで、手続きの緊急度が変わります。玄関脇やメーターボックスを開けて、円盤が回っているか、液晶表示かを見れば分かります。

項目スマートメーターアナログ(従来型)メーター
見た目液晶のデジタル表示。回る円盤がない金属の円盤が回る
開通の仕組み電力会社が遠隔で通電するブレーカーを上げれば通電する
事前申込必須。未申込だと電気がつかない後追いでも通電はする(申込は当日中に)
立ち会い原則不要原則不要
当日開通難しい。遅くとも2営業日前に申込ブレーカー操作で即時

カテエネ(中部電力ミライズ運営)の案内では、スマートメーターは「当日開通は難しいため、遅くとも2営業日前までに手続き」とされています。スマートメーター物件で申込を忘れると、当日ブレーカーを上げても電気はつきません

当日にやることはブレーカーを入れるだけ。順番は3段

分電盤の前に立ってやることは1分で終わります。東京電力EPの公式案内が、使用開始日の前後で何をするかを具体的に書いています。

  1. 使用開始日まではブレーカーを「切」のままにしておく(送電作業による火災を防ぐため・東京電力EP)
  2. 使用開始日になったら、ドライヤーやアイロンなど熱の出る家電の電源が切れているか確かめる
  3. アンペアブレーカー → 漏電ブレーカー → 配線用ブレーカーの順に「入」にする
  4. 照明がつけば完了。つかなければ後述の切り分けへ

「使用開始日まで切のまま」は見落とされやすい点です。前の入居者の退去後にブレーカーが上がったままの部屋があり、鍵渡し日に何もせず電気がついている場合があります。申込前の通電は契約のない使用になるので、いったん切って、自分の使用開始日から使い始めます。

スマートメーター物件では、アンペアブレーカーが分電盤に無く、メーター側に内蔵されている場合があります。その場合は漏電ブレーカーと配線用ブレーカーの2段だけです。

ガスとの違いを1表で。同じ日に両方手続きする人向け

賃貸の引越しでは、電気とガスの申込を同じ日にまとめてする人が多いはずです。電気は「日付を決めて自分で入れる」、ガスは「枠を取って人を待つ」。この違いを先に押さえると、当日の段取りがずれません。

項目電気ガス
立ち会い原則不要必要(開栓・点火確認)
誰が動くか電力会社→送配電会社が遠隔で通電作業員が部屋に来る
当日の自分の作業ブレーカーを入れる立ち会って説明を受けサインする
申込の目安1週間前。スマートメーターは2営業日前まで通常期1週間前。3〜4月は2〜3週間前
時間帯の指定なし(使用開始日を指定するだけ)2〜3時間の枠で指定
当日開通アナログなら可。スマートは事前申込が前提東京ガスはWeb 7:30までで当日午後

東京電力EPの引越し案内は、電気について「使用開始日以降にブレーカーを入」と書く一方、ガスは「必ずお客さまのお立会いが必要」と書き分けています。同じ会社の案内の中で、扱いがはっきり分かれているわけです。

ガス側の枠の取り方や所要時間はガス開栓の立ち会いで詳しく整理しています。電気は日付だけ決めて、ガスの枠を引越し搬入の後ろに置く、という組み方が基本です。

立ち会いが必要になるケース。賃貸で起きやすい順

「原則不要」の例外は限られていますが、賃貸ではオートロック物件が多く、最初の1つは珍しくありません。誰が来て、自分が何をするかまで分けて見ておきます。

ケース何が起きるか誰が来るか自分がすること
オートロック・屋内メーター作業員がメーターに触れない送配電会社の作業員鍵を開ける・在宅する
アナログ→スマートメーターへの交換メーター交換工事(短時間の停電)送配電会社の作業員在宅して立ち会う
アンペア(契約容量)の変更ブレーカー交換が要る場合は工事送配電会社の作業員電話で申込・在宅
オール電化・夜間蓄熱式機器契約容量の扱いが別。給湯タンクの満水確認会社による(未確認)申込時に機器を申告
新築・メーター未設置電気工事店経由の申込になる電気工事店管理会社に確認

オートロックと屋内メーターは「電話がかかってくる」

東京電力EPの案内では、引越し先で一般送配電事業者が作業を行い、「オートロック設備がある物件など、お立会いをお願いする場合は、一般送配電事業者または当社からお電話をさせていただきます」とあります。つまり自分から立ち会いを申し出る必要はなく、必要なら向こうから連絡が来る仕組みです。

カテエネの案内も同じで、「作業員だけでは電気メーターを確認できない場合」に立ち会いが要るとしています。申込時に伝えた電話番号に出られる状態にしておくのが、この場合の唯一の準備です。

アンペア変更とオール電化は「申込時に言う」

契約容量の変更はネットで完結しない会社があります。中部電力ミライズは「契約容量の変更をご希望されるお客さまは、インターネットでのお申込みをお受けできません」として、電話窓口に案内しています。新居の契約容量は、変更を申し込まない限り、設置されているブレーカー容量のままです。

オール電化の物件は、東京電力EPが「夜間蓄熱式機器」として契約容量の扱いを分けています。エコキュートや電気温水器がある部屋は、申込時に機器があることを伝えておくと、開通後に容量が足りず落ちる、という事態を避けられます。

申込はいつまでか。1週間前が目安、スマートメーターは2営業日前

目安は1週間前です。カテエネの案内が「引越し日の1週間前」を示し、スマートメーターは「遅くとも2営業日前」と期限を切っています。東京電力EPのWeb受付は「当日から31日先まで」の申込を受けており、鍵渡し日が決まれば1か月前から押さえられます。

状況申込の目安根拠
通常期・アナログメーター1週間前カテエネ案内
スマートメーター遅くとも2営業日前カテエネ案内(当日開通は難しい)
3月上旬〜4月上旬鍵渡し日が決まった時点東京電力EPは当日〜31日先まで受付
日程を変えたい予定日の1営業日前 午前12時まで東京電力EPのWeb変更・取消

土日・祝日は「営業日」に数えないため、金曜に引越すなら水曜までが目安です。月曜の引越しなら、前の週の木曜までに済ませておくと、週末に何も待たずに済みます。

引越し全体のどのタイミングで電気を申し込むかは引越し準備スケジュールで、水道や役所手続きと並べて確認できます。

引越し当日に申し込んでも開通できるか

アナログメーターなら、ブレーカーを上げれば電気は通ります。申込はその日のうちにWebか電話で済ませれば問題ありません。

スマートメーターは事前申込が前提です。事業者によっては当日の締切時刻までの電話申込で即日開通を受け付けている会社もありますが、締切時刻も可否も会社ごとに違います。当日に気づいたら、まず契約予定の電力会社に電話して「今日中に開通できるか」を聞く。無理なら翌営業日以降になるので、その日はモバイルバッテリーとランタンでしのぐ前提で動きます。

引越し当日に電気がつかないとき。順番に切り分ける

ブレーカーを入れてもつかないときは、電力会社に電話する前に確かめる点が4つあります。順番どおりに見れば、原因の多くは自分で見つかります。

  1. ブレーカーが全部「入」か。漏電ブレーカーが中間位置で止まっていないか
  2. 申込した「使用開始日」が今日になっているか(明日の日付で申し込んでいないか)
  3. 受付完了メールかWeb受付番号が手元にあるか(申込が完了していない場合がある)
  4. 一部の部屋だけつかないなら、該当する配線用ブレーカーだけ落ちていないか
  5. すべて確認しても使えなければ、電力会社のカスタマーセンターへ連絡する

東京電力EPの案内は「ブレーカーを入にしても電気がご使用できない場合は、当社カスタマーセンターにご連絡ください」と明記しています。電話するときはWeb受付番号と新居の住所、メーターの種類を手元に置いておくと、送配電会社への確認が1回で進みます。

申込そのものを忘れていた場合の動き方は、メーターの種類で決まります。

メーターその日にできることその後
アナログブレーカーを上げて通電し、当日中にWebか電話で申込契約成立後は通常どおり
スマート電力会社に電話し、即日開通の可否を聞く不可なら翌営業日以降。当日は電気なし

冬の夕方に気づくと、暖房もお湯も使えない夜になります。鍵渡し日の前日に「電気は申し込んだか」を1回だけ確認する習慣が、この事態を防ぎます。

主要電力会社の公式案内(確認できた範囲・2026年9月17日取得)

各社の公式ページで確認できた内容だけを載せます。確認できなかった項目は「未確認」とし、推測で埋めていません。数字は取得日時点のもので、変更されることがあります。

事業者立ち会い申込の受付当日開通ブレーカーの案内未確認の項目
東京電力EP原則不要。オートロック物件などは送配電事業者か当社から電話で依頼Webで当日から31日先まで。変更・取消は1営業日前12時まで受付は当日から可。開通の可否は明記なし使用開始日まで「切」・以降に「入」。つかなければカスタマーセンター当日開通の締切時刻
中部電力ミライズ原則不要(ガス開始は必要)カテエネ案内: 1週間前・スマートは2営業日前難しい(スマートメーター)契約容量は設置済みブレーカー容量。変更はネット不可・電話受付時間
関西電力未確認未確認未確認未確認公式ページが取得できず全項目
新電力各社会社による会社による締切時刻つきで即日対応する会社あり会社による各社の申込ページで確認

エリアが違っても、「立ち会い原則不要」「使用開始日を決めてブレーカーを入れる」「スマートメーターは事前申込」の3点は共通です。自分の地域の電力会社名は、契約書の設備欄か、管理会社への一本の電話で分かります。

開通後の住所変更や各種届け出は引越し後のやることリストで期限つきで整理しています。

よくある質問

Q1:電気の開通に立ち会いは本当に不要ですか?

不要です。中部電力ミライズは「電気の場合、原則、お立会いは不要」、東京電力EPは「使用開始日以降にブレーカーを入」と案内しています。例外はオートロック物件や屋内メーターで、その場合は送配電会社か電力会社から電話が来ます。

Q2:新居のメーターがスマートメーターかどうか、どう見分けますか?

メーターボックスを開けて見ます。液晶のデジタル表示で円盤が回っていなければスマートメーター、金属の円盤が回っていればアナログです。内見のときに写真を1枚撮っておくと、申込時に迷いません。

Q3:引越し当日に申し込んでも、その日に電気は使えますか?

アナログメーターなら、ブレーカーを上げれば使えます。申込は当日中に済ませます。スマートメーターは事前申込が前提で、当日は電力会社に電話して即日開通の可否を聞く形です。無理なら翌営業日以降になります。

Q4:鍵を受け取ったら、もう電気がついていました。そのまま使っていいですか?

使わないでください。前の契約が残っているか、退去後にブレーカーが上がったままの状態です。契約のない使用はトラブルの元なので、いったんブレーカーを切り、自分の使用開始日から使い始めます。

Q5:旧居の電気を止めるときも立ち会いは要りますか?

要りません。停止も遠隔で処理され、退去日の最後にブレーカーを切って出るだけです。停止日の申込を忘れると次の入居者が入るまで基本料金がかかり続けるので、開始と同時に停止も申し込んでおきます。

Q6:アンペアを変えたいときは立ち会いが必要ですか?

ブレーカーの交換が要る場合は作業員が来るため在宅が必要です。中部電力ミライズは契約容量の変更をネットで受け付けず、電話窓口に案内しています。変更しなければ、新居に設置されているブレーカー容量のまま契約になります。

まとめ

  • 電気の開通は原則立ち会い不要。電力会社が遠隔で通電し、当日はブレーカーを入れるだけ
  • 使用開始日まではブレーカーを「切」のまま。当日にアンペア→漏電→配線用の順で「入」
  • スマートメーターは遅くとも2営業日前に申込。忘れると当日はつかない
  • 立ち会いが要るのはオートロック・屋内メーター・アンペア変更・オール電化。必要なら電話が来る
  • つかないときはブレーカー→使用開始日→受付番号→回路の順に切り分けてからカスタマーセンターへ
  • ガスは立ち会い必須・枠指定。電気は日付を決めるだけ、と分けて段取りする

電気は申込さえ済んでいれば、当日は分電盤の前で1分で終わります。ガス・水道を含めた3つの順番と申込先は電気・ガス・水道の開通手続きで、ガスの枠の取り方はガス開栓の立ち会いで確認してください。

免責事項

※本記事は各電力会社の公式案内(2026年9月時点)と不動産仲介の現場で見てきた事例をもとに整理した一般的な情報です。立ち会いの要否・申込期限・受付条件は事業者や物件、メーターの種類により異なり、変更されることがあります。最終的な手続きは契約先の電力会社にご確認ください。

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この記事を書いた人

Ishidaです。地方都市の不動産仲介会社で営業アシスタントを10年務め、店長や主任の物件案内と契約立会いに同席しながら、年間1,500件を超える部屋を見送ってきました。

いちばん記憶に残っているのは、退去のときに高額な原状回復費を請求されて揉めるケースです。その多くは、契約の際に重要事項説明を聞き流していた方でした。逆に、最初にひと言確認しておくだけで防げたトラブルも数えきれません。

自分自身も7回引っ越し、そのたびに見積もりや初期費用の相場を体で覚えました。現場で見てきたことと、借り手として直面した実感の両方から、後悔しない部屋探しと引越しを整理しています。契約前の疑問は、遠慮なく不動産会社に確かめてくださいね。

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